あなたの商品に“ちゃんと名前”つけていますか?
洋菓子店を開業し、ようやく商品が揃った。インスタに写真をアップし、LINEで告知。だけど…なぜか思ったより売れない。
「味は自信あるのに、なぜか注目されない」
「写真もキレイに撮ってるのに、反応がイマイチ…」
そんな風に感じたこと、ありませんか?
実は、商品名が「記憶」に残っていないことが、原因かもしれません。
人は、印象に残る名前に心を動かされ、買う理由を見つけます。
この記事では、「名前だけで売れる商品」を作るネーミングの考え方・実践方法を具体例と共に解説していきます。
あなたの洋菓子店の商品が「思わず買いたくなる名前」に生まれ変わるヒントが、きっと見つかります。
目次
- 名前で売上が変わる?洋菓子店の商品が埋もれる理由
- ネーミングで“指名買い”される商品を作る方法
- 実際に売れたネーミング事例5選【スイーツ編】
- 売れない名前の共通点とその改善策
- 開業時から取り入れたい「ブランド化」を意識した名前設計
名前で売上が変わる?洋菓子店の商品が埋もれる理由
開業したばかりの頃、私の洋菓子店では、「チョコレートタルト」「いちごのショートケーキ」「レモンケーキ」など、**いわゆる“説明的な商品名”**を使っていました。
どれも素材そのまま。でも、まったく売れない。
SNSにも写真付きで投稿したのに、いいねは数件、保存もほとんどなし。
それを見た知人からの一言が、衝撃でした。
「名前が普通すぎて、印象に残らないよね。」
確かに。美味しくても、名前に個性がないと埋もれてしまう。
見た目や味以前に、まず名前で「買うかどうか」が決まる。
それが、私が学んだ現実でした。
売れる商品には、共通して「名前の力」があります。
ネーミング=商品の第一印象です。
記憶に残る、感情を動かす、語りたくなるような名前をつけることで、商品は“物語”を持ち始めます。
これからその具体的な方法をお伝えしていきます。
✔「チョコタルト」→「深夜のダークカカオ」
✔「いちごケーキ」→「春恋ストロベリー」
✔「プリン」→「きまぐれレトロプリン」
どうでしょう?
名前を変えるだけで、“ちょっと気になる”“誰かに教えたくなる”と思いませんか?
商品名には以下のような役割があります:
- 記憶される(短く・口にしやすい)
- 感情を動かす(物語性・感覚語)
- 選ぶ理由になる(差別化・限定性)
ネーミングで“指名買い”される商品を作る方法
「おまかせセット」でしか買われない。
「この商品ください」と指名されることがほとんどない。
そう感じているなら、商品の名前に魅力が足りないかもしれません。
指名買いされるネーミングのコツは、以下の3つ:
- “感情”を動かす言葉を入れる
- “ストーリー”や“季節感”を添える
- “オノマトペ”や“語感”で印象を残す
① 感情ワードを使う
例:「懐かしのバタークッキー」「お疲れさまの甘いご褒美」
感情を揺さぶる言葉は、購買につながりやすい。
② ストーリー・シーンを連想させる
例:「休日のミモザロール」「夜空のブルーベリーチーズ」
食べるタイミングを想像させる名前は、心に残ります。
③ オノマトペを活用する
例:「さくほろレモンサブレ」「ぷるとろ濃厚プリン」
食感が想像できることで“食べたい”が生まれます。
実際に売れたネーミング事例5選【スイーツ編】
「本当に名前だけで売れるの?」
そんな疑問を持つ方に、リアルな事例をご紹介します。
実際に小規模なスイーツ店で“売れた”商品名から学びましょう。
- 「きまぐれレトロプリン」
→ 名前の“ゆるさ”と“レトロ感”がZ世代にウケた - 「午前10時のミルクスコーン」
→ 時間を入れたことで“朝に食べたい”が連想された - 「とろける苺のキモチ」
→ オノマトペ+感情ワードで女性人気が爆発 - 「おやすみバターサンド」
→ 就寝前の“罪悪感のない甘さ”を連想させる演出 - 「シャリふわフローズンロール」
→ 食感のイメージが強く、夏季限定でヒット
売れない名前の共通点とその改善策
商品が魅力的なのに売れない…
それは、名前で“損”している可能性があります。
売れない名前には共通点があります。それを避けるだけでも効果は抜群です。
☓【ありがち】「チョコケーキ」「バタークッキー」
→ 検索されづらく、埋もれやすい
☓【長すぎる】「国産いちごと生クリームを使ったふわふわスポンジケーキ」
→ 情報過多で頭に残らない
☓【業務的】「商品No.105 抹茶ロール」
→ 感情が動かない
✅改善のポイント:
・5文字〜12文字以内が覚えやすい
・特徴は1つに絞る(甘さ、食感、素材)
・感情・時間・シーン・場所を入れてみる
開業時から取り入れたい「ブランド化」を意識した名前設計
店舗名は考え抜いたけど、商品名は適当…
そんな状況、意外と多くないですか?
商品名も、ブランディングの一部です。
開業時からネーミング方針を設けておくことで、「世界観」を統一できます。
- ✔ ブランド名+商品名(例:「yuki no cake|はじまりのミルフィーユ」)
- ✔ フォント・パッケージとの連動(ナチュラル系/モード系)
- ✔ Instagram投稿のハッシュタグと整合させる
例:「#yukiのプリン」など、検索されやすいタグにも配慮
→ 名前がブランドになり、お客様の記憶に“長く残る店”になります。
「ネーミングなんて後回し」だと思っていたら、それは大きな損かもしれません。
名前には、集客力・記憶力・購買力のすべてが詰まっています。
開業時に考え抜いた店舗名と同じように、
商品名にも“あなたらしさ”を込めてみてください。
今日からできることはあります。
あなたの商品が、「名前だけで売れる」ブランドに育っていきますように。
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