「あなたのお店は、誰に向けて洋菓子を作っていますか?」
この問いに、すぐ答えられる人は意外と少ないかもしれません。
「とりあえずお菓子が好きな人」「地域の人」「SNSで見つけてくれた人」…漠然としたイメージのまま、開業や集客に踏み出していませんか?
実は私も、ペルソナの設計を甘く見ていました。けれど、ある日ターゲット像を明確にしただけで、売上が3倍以上に跳ね上がったんです。
この記事では、洋菓子店を開業・運営しながら、「誰に届けるか」に迷っている方に向けて、ペルソナ設計の基本から具体的な活用方法まで、やさしく解説します。
目次
- なぜペルソナ設計が洋菓子店の集客に重要なのか?
- 「売れない」には理由がある|ペルソナ不在で起きた3つの失敗例
- 成功するペルソナ設計の5ステップ
- ペルソナが決まった後にやるべき販促アクション
- 事例紹介|ペルソナ変更で売上が激変した洋菓子店のリアル
なぜペルソナ設計が洋菓子店の集客に重要なのか?
「誰に向けてお菓子を作っているのか?」という質問に、あなたは明確な答えを持っていますか?
かつて私が小さな洋菓子店を開業したとき、「地域の人みんなに食べてもらいたい!」という気持ちから、ターゲットを広く設定しすぎていました。でもその結果、何を発信しても誰にも響かないという状況に。
SNSの反応も薄く、チラシを配っても来店ゼロの日が続きました。
集客が伸びない最大の理由は、「誰に届けたいか」が曖昧なままだから。
届けたい相手が不明確だと、言葉・写真・商品設計すべてがズレてしまうんです。
ペルソナを明確に設計することで、「誰に、何を、どう届けるか」がハッキリし、発信や集客が一気に具体的になります。
さらに、商品の売れ行きやリピート率も安定しやすくなります。
ペルソナ設計とは、「理想の顧客像」を具体的に描くこと。
例えば、こうです:
- 名前:みさきさん
- 年齢:34歳
- 家族構成:2児のママ
- 職業:パートタイム
- 好きなこと:ナチュラルライフ、カフェ巡り、インスタ投稿
- 悩み:子育てに追われてリフレッシュ時間がない
- 欲しいもの:子どもと一緒に食べられる、安心素材のおやつ
この「みさきさん」を想定するだけで、パッケージの色合い・キャッチコピー・Instagramの投稿内容が自然と決まってきます。
「売れない」には理由がある|ペルソナ不在で起きた3つの失敗例
なぜ「美味しいお菓子」を作っても売れないのか?
その答えの多くは、届けるべき相手を間違えていることにあります。
ここでは実際にあった「ペルソナ不在」が招いた失敗例を3つ紹介しながら、**“ありがちな落とし穴”**を把握しておきましょう。
①【失敗例1】幅広い世代を狙った結果、誰にも刺さらない
→「みんなに好かれる味」にしたけど、結局特徴がなく埋もれた。
②【失敗例2】パッケージがズレていた
→子ども向けに作った商品なのに、シックで高級感あるデザインにしてしまい、親の心をつかめなかった。
③【失敗例3】SNSの発信がバラバラ
→20代女性向けなのに、投稿が“家族向け”だったり“主婦向け”だったりして世界観が定まらなかった。
成功するペルソナ設計の5ステップ
「ペルソナってどう作るの?」と感じる方も多いかもしれません。
ふんわりした理想像ではなく、ビジネスに効く設計方法をステップ形式で紹介します。
誰でもできるペルソナ設計の5ステップを実践すれば、集客・販売・ブランド作りが一貫性を持って動き出します。
- “理想のお客様”を一人想像する
→実際の友人でもOK。「この人に届けたい」と思える人を設定。 - 属性情報を決める(年齢・性別・家族構成・職業など)
→リアリティのある背景が重要。 - 日常の行動と価値観を考える
→どんなSNSを見て、どんなお菓子を選び、何に心を動かされているか。 - “悩み”と“理想の状態”を明確にする
→「こうなりたいけど、できていない」と思っているギャップがヒント。 - その人に向けて商品・文章・写真を設計する
→「その人に刺さる」ことだけを考えて展開するとブレがなくなる。
ペルソナが決まった後にやるべき販促アクション
せっかくペルソナを作っても、具体的な行動に落とし込めなければ意味がありません。
「で、結局何をすればいいの?」という疑問に答えます。
ペルソナが決まったら、販促アクション(SNS、チラシ、パッケージ、店頭POP)すべてを一貫した世界観で設計することが重要です。
- SNS: ペルソナが見る時間帯に合わせた投稿/悩みや共感キーワードを投稿に入れる
- チラシ: ペルソナの「買いたい理由」を明記(例:無添加・子どもにも安心など)
- パッケージ: ペルソナの好む色・テイストに寄せる
- 店頭POP: ストーリー性のある商品紹介で心をつかむ
→すべての販促物が「ひとりのペルソナ」に向けたメッセージで統一されていると、世界観にファンが付きやすくなります。
事例紹介|ペルソナ変更で売上が激変した洋菓子店のリアル
「本当に効果あるの?」と思っている方へ、
実際にペルソナ設計を見直したことで変化があった洋菓子店の事例を紹介します。
“たったひとり”を意識しただけで、売上もリピート率も大きく変わった事例です。
東京都内の小さな洋菓子店Aさん
- 元々:30〜50代女性をざっくりターゲットにしていた
- 見直し:30代後半のワーママ「ゆかさん」をペルソナに
→「仕事帰りにちょっと癒されたい」「子どもと安心して食べられる」という想いに刺さるよう、
パッケージをナチュラルなものに変更し、Instagramでは「#夜のおやつタイム」など共感投稿を強化。
結果:半年で売上2.5倍、Instagramフォロワー3倍、リピーター率が約40%アップ!
洋菓子店の開業・集客・売上において、ペルソナ設計は避けて通れません。
なぜなら、「誰に届けたいか」が決まっていなければ、何も決められないからです。
ペルソナを明確にすれば、発信内容も商品設計も驚くほどスムーズになります。
そしてそれが、売れる洋菓子店への近道です。
まずは、“あなたが届けたいひとり”を決めることから始めてみませんか?
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