「見た目なんて関係ない、味が良ければ売れる」——そう思っていませんか?
でも、あなたが初めて買う洋菓子を選ぶとき、何を見て手に取りますか?パッケージの印象が最初の購入を左右すること、きっと体験としてあるはずです。
実は、洋菓子店の開業初期こそ「パッケージ戦略」が大きな武器になります。
本記事では、売れるお菓子のパッケージデザインの作り方と、集客に直結する見せ方のコツについて、初心者でも実践できる方法をたっぷりお届けします。
あなたのブランド価値を高める一歩、ここから踏み出してみませんか?
目次
- なぜパッケージが集客・売上に直結するのか?
- 洋菓子店開業時に必要なパッケージの基本要素とは?
- 買いたくなる!売れるデザインの3つの共通点
- 自作する?外注する?それぞれのメリットと注意点
- 「忘れられないパッケージ」をつくる仕掛けと成功事例
なぜパッケージが集客・売上に直結するのか?
「せっかく丁寧に作ったお菓子なのに、なぜ売れないんだろう?」
そう悩んだこと、ありませんか?
私も開業当初、「味と品質」で勝負しようと考え、パッケージには正直あまり手をかけていませんでした。シンプルな透明袋にラベルを貼っただけ。けれど、周囲の店舗では、同じような商品でも見栄えの良いパッケージの方が圧倒的に売れていたんです。
「味を知ってもらう前に、まず選んでもらわなければ話にならない」
これが、私がパッケージの重要性に気づいた瞬間でした。
売れる洋菓子は、“商品”ではなく“体験”をパッケージしているのです。
開業初期から意識すべきなのは、**「商品が棚に並ぶ前から勝負は始まっている」**という視点。
ここでは、パッケージが果たす役割を3つに分けて説明します。
1. 「認知される」ための視覚的インパクト
お客様は、何十、何百という選択肢の中から数秒で判断します。目に留まるデザイン=勝負の入り口です。
→ 例:強い色使い、ブランドカラーの統一、特徴的なロゴなど。
2. 「購入する理由」をつくるストーリー性
ただ美しいだけでは不十分です。「誰が」「なぜ」このお菓子を作ったのか、商品に込めた想いが伝わるコピーや説明書きが大切。
→ 例:生産者の顔が見える、家族の思い出が込められたレシピ紹介など。
3. 「リピートにつなげる」ブランド構築
一度購入してもらったら、次にまた手に取ってもらう仕掛けが必要です。ブランドロゴの記憶に残る形、SNSでシェアされやすい形など、パッケージは無言の広告になります。
洋菓子店開業時に必要なパッケージの基本要素とは?
「そもそも、パッケージってどこまで用意すればいいの?」
初めての開業では、何を準備すればいいのかさえ不明確ですよね。
パッケージは「デザイン」だけではなく、機能性・法律・ブランディングの3要素を兼ね備える必要があります。
・基本のパッケージ構成
- 商品を包む包装材(袋・箱)
- ラベル(表示シール)
- ブランドロゴ
- 商品説明・原材料表記
- アレルゲン表示・消費期限・保存方法
・注意すべき法律表示(食品表示法)
→ 商品名/内容量/原材料/消費期限/製造者情報は必須。特に自宅販売・ネット販売を予定している人は要チェック。
・開業時は“最低限+統一感”を意識
→ すべてを完璧に揃えなくてもOK。ただし、統一感のあるカラーや書体は信頼感を生むので意識しましょう。
買いたくなる!売れるデザインの3つの共通点
「デザインセンスがないから…」と諦めていませんか?
実は、売れるパッケージには共通する“型”があるんです。
初心者でも再現できる、「買いたくなる」デザインの3要素をご紹介します。
- 見た瞬間に「何の商品か」が伝わる
→ 混乱させるデザインはNG。商品画像やイラスト、色で内容を明確に表現。 - ブランドイメージに一貫性がある
→ 高級路線ならシンプル+モノトーン、ナチュラル系なら手書き風フォントなど。 - 写真に映える(SNSでシェアされやすい)
→ 今の時代は“見た目で拡散される”時代。正面・上からの撮影でも魅力的に見えるデザインが理想。
自作する?外注する?それぞれのメリットと注意点
「コストがかかるから全部自分でやる」という考え方は、実はリスクもあります。
逆に、最初から外注しすぎて赤字になったという話もよくあります。
開業初期のおすすめは「部分的にプロを使う」ハイブリッド型。
以下で、自作・外注それぞれのメリットと注意点を紹介します。
項目 | 自作のメリット | 自作の注意点 | 外注のメリット | 外注の注意点 |
コスト | 安く済む | 時間がかかる | デザイン性が高い | 初期費用が高い |
スピード | 即対応できる | 素人感が出やすい | 仕上がりが早い | 納期がある |
ブランド性 | 愛着がわく | 統一感が難しい | 高品質で統一感◎ | 伝達ミスのリスク |
→ ラベルだけ外注、袋や箱は既製品+自作などの組み合わせがおすすめです。
「忘れられないパッケージ」をつくる仕掛けと成功事例
あなたは、どんなパッケージが記憶に残っていますか?
「もらって嬉しい」「開けるのが楽しみ」そんな体験を与えるパッケージこそ、“ブランド化”の第一歩です。
「記憶に残る」パッケージには、感情に訴える要素があります。
- 開ける瞬間のワクワク(開封体験)
→ 紐でくくる、2重構造、手書きメッセージ入りなど。 - 香りや質感など五感に残る演出
→ 箱を開けた時の香り、手触りの良い素材など。 - 「誰かに贈りたくなる」要素
→ ギフトにも使える高級感やかわいさがあれば、シェアされて拡散効果も。
【事例】
・東京の小さな洋菓子店「chouchou」は、ドライフラワーをあしらった箱でSNSシェア率が4倍に
・パティスリー「miel」は、手書きのミニレター付きでリピート率が32%アップ
洋菓子店を開業したばかりの頃こそ、「パッケージ」があなたの代わりに語る営業マンになります。
ただ見た目を整えるだけではなく、お客様の心に残る“体験”をデザインすることが集客のカギです。
自分の想いを“形”にできる楽しさを感じながら、ぜひあなたのお菓子にふさわしいパッケージを作ってみてくださいね。
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