地方で洋菓子店を開業するなら?立地・価格戦略・地域密着集客のリアル

あなたは今、こんな風について考えていませんか?

「都心じゃなくても洋菓子店って成り立つの?」 

「 地方で開業って、人が少ない分リスクが高いんじゃ…」 

「 土地は安くても、お客さんが来ないんじゃ意味ないよね?」

そんな不安を抱えているなら、この記事がきっと役に立ちます。

実は、地方でこそ成功できる洋菓子店があるんです。

地方には地方の強みがある——
その事実を知ることが、一歩目を大きく変えるかもしれない。

【目次】

  1. 地方で洋菓子店を開業するメリットとデメリット
  2. 成功するための視点とは?
  3. 地方ならではの価格戦略と商品設計
  4. 地域密着の集客術〜「人が少ない」だからこそ刺さる方法
  5. 実際に地方で成功している洋菓子店のリアル事例

地方で洋菓子店を開業するメリットとデメリット

「人通りの多い都会でないと、お店ってやっぱり難しいのかな?」

これは、地方開業を目指す多くの人がぶつかる悩みです。
私も実際に、地元の県庁所在地から離れたエリアで開業したとき、同じように感じていました。

「目標が少ない=売れない」そんな
イメージを持ってしまうのは当然かもしれません。

でも、実はそこにチャンスがあることに、後から気づくことになるのです。

地方開業のカギは、「大きく稼ぐ」よりも「長く愛されること」。
固定費の安さ、地元コミュニティの強さ、知名度の低さといった点が、大きな武器になります。

盲点になりがちですが、「都市部よりも勝ちやすい要素」が、地方には確実にあるのです。

地方開業のメリット3つ

  1. 家賃・土地コストが圧倒的に安い
     都心の1/3以下ということも珍しくありません。その分、利益を増やせます。
  2. リピーターとの関係性を限りなく
     顔が見える関係性が生まれやすく、口コミの力も大きい。SNSより「人伝(ひとづて)」が強い。
  3. 売れ筋が少ない、あるいは差別化しやすい
     洋菓子専門の個人店が少ない地域も多く、選ばれやすくなります。

成功するための視点とは?

「駅前は高いし…住宅街じゃ人通りがない…どこに出したらいいの?」

店舗の場所選びは、最初の大きな壁です。
都会なら「人が多い」ことが武器になりますが、地方では人の流れが読みにくいです。

私も候補地を5か所回って、「スーパーの近くがいいのか?」「学校の前?病院の横?」と悩みました。

地方の立地選びで大切なのは、「人の数」より「人の動線と習慣」を見ることです。

「たくさん通る」より「同じ人が何度も通る場所」の方が強い。
車移動が多いエリアでは、「駐車しやすい」が最強の武器になります。

  • 商業施設の周辺(スーパー、ショッピングモール、ホームセンターなど)
     → 生活動線に入りやすく、週に何度も来る人が多い
  • 地元の小学校・保育園の近く
     →お子様向けの安心・安全なお菓子や、ママさん向けの「手土産需要」が狙える
  • 駐車場は広さが命
     → 車社会では「店に入りやすいか」が選ばれる大きなポイント

実際に、私が通っている地方の人気洋菓子店も、「郊外の大型スーパーの向こう」でやっていますが、平日昼間でもお客さんがひっきりなしです。

地方ならではの価格戦略と商品設計

「都会と同じ価格で出しても大丈夫?」
「逆に安すぎると、利益が残らない…」

価格設定は、地方開業ではより繊細なテーマです。
適正価格を誤ると、「安かろう悪かろう」と思われるリスクもあります。

ポイントは、「安さ」で勝負するのではなく、「ちょっといい贈り物」としてのポジション。

地方には、「特別感」を求めてお菓子を買う文化があります。
ここをうまく活かして、1,000円以上でも売れる商品を打ち出します。

  • 普段使いは500円以下の価格帯で
     →お子様向けの安全なおやつや、自分へのご褒美にちょうどいい価格設定をご用意しております
  • 贈答・手土産用は1,000〜2,000円ライン
     → パッケージを丁寧にデザインして、「地元の贈り物」として価値をつける
  • 「地元素材」や「手作り感」を活かす
     → 地産地消のアピールは地方では強い共感を得られます。 「○○産いちごのタルト」など

 

地域密着の集客術〜「人が少ない」だからこそ刺さる方法

SNSでバズらないとお客さんは来ない?
いいえ、地方では「ネットよりご近所」が勝ちます

「この店、美味しかったよ」
そんな一言が、想像以上の力を持つのが地域コミュニティの世界です。

人が少ない分、「一人のお客様の価値」がとても高いです。 そのため、
1人を大切にする店」が口コミで広がります。

そして、新聞折り込み、地域フリーペーパー、地元FMなど、アナログメディアもまだまだ強いのが地方の現実です。

  • お客さんの名前に、時折触れる
     →一気に「親近感」が増します。感動体験の共有は強い紹介につながる。
  • 地域のイベントやマルシェへの出店
     → 顔と商品を同時に知ってもらえる場所。地元主婦層との接点が増えます。
  • 小学校や保育園のバザーに協賛
     → 地域貢献+認知度アップ。 子どもからのリクエストで来店するケースも増えます。

実際に地方で成功している洋菓子店のリアル事例

「本当にうまくいくの?」「地方で成功している例ってあるの?」

そんな声に応えるために、ここでは実際に地方で成功している2つの事例をご紹介します。

成功事例を知ることで、「自分にもできるかも」と具体的なビジョンが描けるようになります。

① 岐阜県・郊外住宅街のパティスリー

  • 自宅兼店舗で営業、敷地内駐車場5台
  • 地元スーパーにチラシを設置+フリーペーパー活用
  • 看板商品は「飛騨りんごのチーズケーキ」
    → 地元特産品✕シンプルな味でリピーターが増加

②北海道・農村の焼き菓子工房

  • 一軒家改装店舗で営業(冬季休業)
  • 季節限定クッキー缶をInstagramで予約販売
  • 地元素材(バター、小麦)を前面に出して、ギフト需要を獲得
    → SNSとリアルの融合で全国発送へスケール拡大

地方での洋菓子店開業には、不安もあります。
実は、大きな可能性とチャンスが眠っている場所でもあります。

人との距離が近く、丁寧で信頼のおける関係性構築が可能。

あなたの洋菓子が、地域の誰かの「特別な日」を彩る存在になるかも知れません。その
未来を今日から少しずつ描いていきませんか?

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