洋菓子店のギフト対応で売上アップ!開業直後からできる贈り物集客の方法とは?

あなたのお菓子、「誰かに贈りたくなる」仕掛けはありますか?

洋菓子店を開業して、「味には自信がある」「リピーターはついてきた」と感じていても、
「もっと売上を伸ばしたい」と考えると、意外と盲点になりがちなのが——ギフト需要です。

たとえば、あなたは最近どんなシーンでスイーツを買いましたか?
自分用ではなく、誰かへの手土産・お礼・誕生日などの**“贈り物”として選んだ経験**はありませんか?

実はその「贈る側の心理」に着目すると、小さな洋菓子店でも大きな売上アップが可能になるのです。

この記事では、洋菓子店を開業している方・これから開業したい方・副業で菓子販売をしている方に向けて、
ギフト対応を取り入れることで売上を伸ばす具体的な方法を、事例や戦略も交えて丁寧に解説します。

目次

  1. なぜ洋菓子店は「ギフト対応」で売上を伸ばせるのか? 
  2. ギフト需要はどこにある?ターゲットとシーンの洗い出し方 
  3. 開業直後でもできる!ギフト化するための工夫と導線設計 
  4. パッケージとストーリーで「贈りたくなるお菓子」へ進化させる 
  5. ギフトがリピート・紹介につながる理由と設計方法 

なぜ洋菓子店は「ギフト対応」で売上を伸ばせるのか?

「毎月の売上が一定から伸びない」
「頑張ってSNS投稿しているのに反応が少ない」
「自分用に買うお客様が中心で、それ以上の広がりがない」

そんな悩みを抱える洋菓子店の方は多いです。私もそうでした。

特に副業で焼き菓子販売をしていた頃は、商品の魅力を伝えるだけで精一杯。
だけどあるとき、「贈り物用にできますか?」と聞かれたことがきっかけで、ギフト対応を始めたところ反応が一変

パッケージを少し工夫し、「◯◯用におすすめ」と提案を加えるだけで、「自分用」だった客層が「誰かへの贈り物」目的でリピートしてくれるようになったのです。

洋菓子=ギフトに向いている商品であるにも関わらず、そこに力を入れていないのは、売上のチャンスを逃しているとも言えます。

贈り物市場を意識すれば、既存商品でも売り方を変えるだけで成果が出やすいのです。

  • 洋菓子は賞味期限が長めの商品が多く、贈り物に最適 
  • 季節イベント(バレンタイン、ホワイトデー、お中元、お歳暮など)との相性が抜群 
  • 自分のために買うより、「誰かのために買う」方が購入単価が高くなりやすい 

実際、ギフト対応を導入した洋菓子店では、単価が1.3倍〜2倍になった例もあります。
見た目・メッセージ・ストーリーなど、感情に訴える要素が強ければ強いほど、選ばれる確率が高まるのです。

ギフト需要はどこにある?ターゲットとシーンの洗い出し方

「ギフト需要って、実際どんな人がどんなときに買うの?」
「なんとなくイベントで増えるのは分かるけど、明確なターゲットが分からない…」

そう感じたことはありませんか?

まずはギフト需要を**「誰が・誰に・どんなシーンで贈るのか?」**で整理することが大切です。

想定できるギフトシーン一覧:

  • 誕生日/お祝い(出産、入学、引っ越し、退職など) 
  • 季節イベント(バレンタイン、母の日、敬老の日など) 
  • 法人の手土産・お中元・お歳暮 
  • ちょっとしたお礼(知人・ママ友・職場など) 
  • 自宅訪問時の手土産 

ターゲットの考え方:

  • 子育て世代の30〜40代女性:ママ友や職場への気軽なギフト 
  • 忙しいビジネスパーソン:手軽でおしゃれな手土産 
  • 高齢者層:孫・子どもへの贈り物として 

自分の商品の「誰に・どんな気持ちで贈られるか」を明確にすると、メッセージ・パッケージ・価格設定にも軸が生まれます

開業直後でもできる!ギフト化するための工夫と導線設計

「ギフト用の商品開発は大変そう」
「パッケージも大量発注しないとコストがかかるのでは?」

と不安になる方も多いですが、実はそんなに大掛かりなことは必要ありません。

既存商品の“見せ方”を変えるだけでも、立派なギフト対応になるのです。

  • ラッピングキットを用意(100均やネットで少量購入OK) 
  • ギフト用メッセージカードを添える 
  • SNSで「◯◯用にぴったり」「プチギフトにおすすめ」と用途提案 
  • BASEやSTORESなどの販売ページで「ギフト対応可」「熨斗対応可」などを明記 
  • 贈り物での活用イメージを写真で見せる 

「用途が明確に想像できる商品」は、人に選ばれやすい傾向にあります。

パッケージとストーリーで「贈りたくなるお菓子」へ進化させる

お客様がギフトを選ぶ時に重視するのは、**味より先に「見た目」や「意味づけ」**です。
見栄えがよく、かつ想いが伝わるお菓子は、圧倒的に選ばれやすくなります。

パッケージに「ストーリー性」と「贈る理由」を載せることで、記憶に残るブランドになります。

  • 地元食材・家族への想い・作り手の信念などの「想い」を商品カードやWebで伝える 
  • ラッピングに「ありがとう」「おめでとう」などのメッセージシールを貼る 
  • 3個入り、5個入りなど少量ギフトBOXを展開する(箱はシンプルでもOK) 
  • インスタや販売サイトで「ギフト向けイメージ写真」を多数アップ 

ギフトがリピート・紹介につながる理由と設計方法

ギフトを贈るのは一度きり?
実は、**“ギフトこそが最高の宣伝”**になる可能性を秘めています。

「もらった人」が「贈りたくなる」「また買いたくなる」導線を、あらかじめ設計しておくことがカギです。

  • 商品にSNSアカウントや販売サイトのQRコードを同封 
  • リピート用のクーポンを付ける 
  • 「贈られたお菓子のストーリー」に共感されるように、店主の想いを添える 
  • Instagramのハッシュタグキャンペーンなどで「贈った・もらった体験」を拡散してもらう 

こうして「贈り手→もらい手→次の贈り手」と循環する導線を作れば、売上が右肩上がりになります。

ギフト対応は、洋菓子店の売上を大きく伸ばす重要なチャンスです。

しかも、商品を増やすのではなく“売り方を変える”だけで効果が出せるのが最大の魅力。
今日からでも始められる工夫ばかりなので、ぜひ小さくテストしてみてください。

あなたのお菓子が“誰かの大切な想い”を届ける存在になるように、ギフトという形で広がっていく——
それはきっと、お店のブランディングにも、あなた自身のやりがいにも繋がっていくはずです。

 

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