ケーキは売れない?洋菓子店の開業で見落としがちな集客の落とし穴5選

「洋菓子店を開業したら、ケーキは自然と売れる」
そんなふうに思っていませんか?

実は、開業しても思ったように売上が伸びないという悩みを抱える方はとても多いです。味には自信があるし、パッケージにもこだわった。それでもお客さんが来ない——。

もしかしたら、あなたも過去にこういう経験をしたことがあるかもしれません。
「開店初日は身内ばかり来て、その後はパタリと来客が止まった」
「Instagramに投稿しているのに、注文にはつながらない」
「ケーキは美味しいって言われるけど、売上はさっぱり…」

なぜケーキは“売れない”のか?
この記事では、**洋菓子店の開業で見落としがちな“5つの落とし穴”**をピックアップし、集客や販売方法の具体的な改善策を交えて解説します。
開業を考えている個人事業主や、今まさに副業でチャレンジ中のあなたへ、現場で役立つ“リアルな気づき”をお届けします。

目次

  1. ケーキは売れるはず…という思い込みが落とし穴に
  2. 「美味しい」だけでは売れない?集客の誤解
  3. 洋菓子店開業でありがちな販路の選択ミス
  4. SNSが逆効果?見せ方で売上が変わる理由
  5. 売れる店に共通する“仕組み”の正体

ケーキは売れるはず…という思い込みが落とし穴に

私自身、最初に洋菓子を販売しようと決めたとき、「味が良ければ絶対に売れる」と信じて疑いませんでした。
レシピも磨き、試作を重ねて完成させた看板商品。友人や家族には「美味しい」と言ってもらえたし、これなら勝負できるはずだとワクワクしていました。

ところが、開業して数週間後…現実は甘くなかったんです。

お客さんはなかなか来ず、せっかく仕込んだケーキは賞味期限が過ぎて破棄。なぜ売れないのか分からないまま、時間と材料費だけが消えていきました。

この経験から気づいたことは、**「ケーキが売れるかどうかは、味ではなく“売り方”次第」**だということです。

開業初期は、「誰に・どうやって・なぜ買ってもらうか」の設計が不十分だと、いくら良い商品を用意しても売れません。

たとえば、

  • 誰をターゲットにするかが曖昧(主婦?OL?学生?)
  • 他店との差別化ポイントがない
  • ケーキという商品自体のニーズが読み切れていない

こうしたマーケティング視点の欠如が、商品に自信があるほど見えなくなりがちです。
まずは「ケーキが売れて当たり前」という前提を疑うこと。そこから見えるものが、実は一番大事だったりします。

「美味しい」だけでは売れない?集客の誤解

「このケーキ、すごく美味しいね!」
試食会でこう言われて、嬉しかったことはありませんか?

でも、褒められても“買ってくれる”とは限らない。

これは多くの人が陥る罠です。私も最初、試食の反応に一喜一憂しては、売上とつながらないギャップに悩みました。

集客の本質は、**「興味を持ってもらい、買う理由を与える」**こと。
美味しさは“前提条件”に過ぎません。それだけで人は動かないのです。

洋菓子は嗜好品。
「なくても困らないもの」だからこそ、買う理由が必要です。

  • かわいいパッケージで“プレゼント”に最適
  • SNSで話題だから“話のタネ”になる
  • 期間限定で“今しか買えない”

こうした購入動機の演出があって、ようやく“買う行動”に繋がります。
集客とは「欲しい!」と思わせる工夫の積み重ねなのです。

洋菓子店開業でありがちな販路の選択ミス

「とりあえず店舗を持てば売れるだろう」
そう思って、家賃の高い立地に店を構えた知人がいました。

結果、赤字続きで1年持たずに撤退してしまいました。

開業=店舗という発想は、今では時代遅れです。
まず考えるべきは、**「どこで買ってもらうのが一番効率的か?」**という販路戦略です。

  • 自宅販売(営業許可があれば可能)
  • 週末マルシェ出店
  • 委託販売(カフェや雑貨店など)
  • EC販売(BASEやSTORESなど)

これらは低リスク・小規模で始められる販路です。
固定費を抑えて始めることで、軌道に乗せやすくなります。

実際、SNS×マルシェ×ECという“複合型販路”で、週1日だけ販売して月10万円以上稼いでいる例もあります。

SNSが逆効果?見せ方で売上が変わる理由

「毎日インスタに投稿してるのに、まったく売れない…」
そんな悩みを持っていませんか?

私はSNS集客こそが正解だと思っていた時期がありました。
でも、「いいね」が増えても「売上」は増えなかったんです。

SNSはあくまで**導線の“入り口”**であって、売るためのものではありません。
SNS投稿には、“ストーリー”と“誘導先”のセットが必要です。

【悪い例】
「今日のケーキです♪」→ 写真だけ投稿

【良い例】
「本日限定、2時間で完売した人気のタルト。来週は数量増やして再販します✨気になる方はプロフィールのリンクからLINE登録を!」

このように、「興味→行動」まで設計された投稿が、売上に直結します。
ただの「写真日記」では意味がないのです。

売れる店に共通する“仕組み”の正体

売れている洋菓子店は、なぜ安定して集客ができるのでしょうか?
それは、運や立地だけではありません。

答えは、“再来店を前提とした仕組み”ができているからです。
「一度買って終わり」ではなく、「何度も通いたくなる理由」を用意しているのです。

  • LINE登録でクーポン or 新作情報
  • スタンプカードで来店インセンティブ
  • 限定フレーバーを月替わりでリリース
  • 顧客に名前で声がけ(パーソナルな接客)

こうした小さな工夫の積み重ねが、「あの店、また行きたい」を生みます。
売れる店には、売れる理由がちゃんとあるのです。

ケーキが売れない原因は、あなたの技術やセンスが足りないからではありません。
売れるための“仕組み”や“伝え方”を見直すことで、確実に道は開けます。

  • 味ではなく“売り方”が重要
  • 美味しいだけでは売れない
  • 販路は柔軟に考える
  • SNSにはストーリーと誘導を
  • リピーターを生む仕組みを用意する

この5つの落とし穴を避ければ、あなたの洋菓子は「ちゃんと売れる商品」に変わります。
ぜひ、今日から見直してみてください。

 

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