「洋菓子店を開業したい」と思ったとき、あなたは最初に何から手をつけますか?
レシピを考える?お店の名前を決める?SNSアカウントを開設する?
それも大事ですが、**“最初にやるべきこと”は、実は「事業計画書を作ること」**なんです。
「そんなの必要なの?」と思った方も多いかもしれません。
でも、しっかりとした事業計画書があるかどうかで、開業後の売上や集客の差がハッキリと出ることをご存知でしょうか?
この記事では、これから洋菓子店を開業したい方、あるいは副業でスイーツ販売を考えている方へ向けて、初心者でも書ける事業計画書の作り方とその活用方法を丁寧に解説していきます。
目次
- そもそも事業計画書って何?なぜ必要なの?
- 洋菓子店に特化した事業計画書の構成とは
- 実例から学ぶ!失敗しない計画書のポイント
- 書くだけで終わらせない!事業計画書の使い方
- よくある質問&つまずきポイントまとめ
そもそも事業計画書って何?なぜ必要なの?
あなたは「事業計画書」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
「難しそう」「融資のためだけのもの」「自分には関係ない」…そんな印象を抱いていませんか?
私自身もかつてそう思っていました。
小さな洋菓子店を始めた当初、何となくレシピや商品は頭にあったけれど、計画なんて立てたことがなかったんです。
結果、オープン初月から赤字。集客も利益管理もグダグダ。“準備不足”がすべての原因でした。
そこで出会ったのが「事業計画書」。
それは単なる書類ではなく、ビジネスの地図でした。
事業計画書は、あなたの夢を“現実”に変えるための設計図です。
思い描いた未来へ向かうために、どこに向かうのか、何をすべきかを明確にするツールなのです。
事業計画書の主な役割は以下の通りです:
- ビジネスの目的と方向性を明確にする
- 集客・売上・利益の計画を立てる
- 資金調達時に信頼性を示す(融資・クラファンなど)
- 自分自身の行動指針になる
とくに洋菓子店のようなスモールビジネスでは、思い付きの行動では失敗しやすいです。
感覚だけで進めず、数字と戦略に基づいた意思決定が必要になります。
洋菓子店に特化した事業計画書の構成とは
「じゃあ、何を書けばいいの?」と戸惑う方も多いでしょう。
実際にGoogleで調べてみても、難しいテンプレートや専門用語ばかり…。
安心してください。
今回は洋菓子店やスイーツ販売に特化した事業計画の構成例を紹介します。
テンプレート通りでなくても、自分の言葉で整理できればOKです。
事業計画書に入れるべき主な項目は以下のとおりです:
- 事業の目的とビジョン
→「どんな想いで始めるのか」「誰にどんな価値を届けたいのか」 - 提供する商品・サービスの特徴
→「何を売るのか? どこが他と違うのか?」を明確に - ターゲット層(顧客)
→「どんな人に買ってもらうのか」を具体的にイメージ
例:「30代の働く女性」「子育て中のママ」 - 競合と差別化ポイント
→「他の洋菓子店と何が違うのか?どう選ばれるのか?」 - マーケティング・集客の方法
→SNS戦略、Googleマップ、LINE登録など、リアルな集客手段を具体的に書く - 売上予測とコスト計算
→月ごとの売上想定、材料費、光熱費、広告費などを計算して、利益率を出す - 行動スケジュール
→開業準備から販促までのスケジュールを一覧に
実例から学ぶ!失敗しない計画書のポイント
実際に計画書を書こうとしたら、「数字が合わない」「どうやって集客するか分からない」と詰まってしまった経験、ありませんか?
そういう時は、先に「仮」で書いてみるのがポイントです。
完璧を目指さず、今の時点で分かることを整理してみることで、全体像がつかめてきます。
ある副業スイーツ店オーナーの事例を紹介します。
- 【現状】平日は会社員/週末だけ菓子製造+販売
- 【問題】売上はあるが、経費が思ったよりかかって赤字
- 【改善】事業計画書を作成し、利益率の低い商品を削除、LINE集客に絞って効率化
- 【結果】2ヶ月で月商6万円 → 9万円、利益率も15%アップ
このように、「現状を見える化」するだけで、改善策が明確になります。
書くだけで終わらせない!事業計画書の使い方
多くの人が計画書を書いた後、そのまま放置してしまいます。
ですが、それでは“ただの作文”です。
事業計画書は“使う”ものです。
活用することで、経営に役立つ「生きた道具」になります。
以下のようなタイミングで、計画書を見返してみましょう:
- 新しいメニューを考えるとき
- 販促施策を立てるとき
- 売上が落ちたとき
- モチベーションが下がったとき
また、以下の用途にも活用できます:
- 金融機関・自治体の融資申請時の提出資料に
- クラウドファンディングでの信頼性アップ
- 従業員や協力者との共有ツールに
よくある質問&つまずきポイントまとめ
「何を書けばいいか分からない」「数字に自信がない」「途中で挫折する」…
多くの人が同じ壁にぶつかります。
ここでは、事業計画書でつまずきやすいポイントと、その乗り越え方を簡単にまとめます。
- Q:利益予測が難しいです…
→原価と販売価格から「1個あたりの利益」を算出するところから始めましょう。 - Q:競合との違いが見つかりません
→味・価格・包装・接客・ストーリー、何かしらで差別化できます。 - Q:時間がなくて書けません
→1日30分だけ、1項目ずつ分割して書いてみてください。 - Q:書いたけど不安です
→信頼できる人に見せて、客観的なフィードバックをもらいましょう。
事業計画書は、単なる資料ではありません。
あなたの洋菓子店の未来をつくる“設計図”であり、道しるべ”です。
しっかりと計画を立てることで、ブレない軸ができます。
自分が何を目指しているのか、どこに向かっているのかが見えると、迷いなく行動できるようになります。
「難しそう…」と思った方こそ、ぜひ一度書いてみてください。
一歩ずつでも進めば、その計画書が、あなたを成功に導くパートナーになってくれるはずです。
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